将来の移動手段を確保するために

高齢により車の運転免許証の自主返納を考えている方や身体機能の低下から坂道がきつくバス停までいくのが大変であるとのお声に寄り添い、どう支援していくかが重要です。

それにはコロナ禍で大打撃を受けている公共交通を絶対維持すること、運転免許証の自主返納や身体機能低下された方にきめ細やかな公共交通網と新たな移動支援体制の構築、さらに自動運転への道筋を作っていく必要があります。これらの課題に対して平成27年より議会で何度も取り上げ、推進してまいりました。皆さまが年を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らせるためにも移動手段の確保を必ず前進してまいります。

公共交通を守る
公共交通は、コロナの影響で乗客数が激減し、大打撃を受けています。市民の移動手段を守るためにバス路線の維持ならびに感染対策の支援をしていただきました。
また高齢者のワクチン接種場所への移動支援を含めたバス・タクシー等の運賃補助事業を行い、利用促進をしています 
「バス・タクシー等で活用できるお出かけチケット」も皆さまのお声から利便性向上のためにバス車内でも直接使用できるように令和3年9月議会でも要望しました。現在、使用を目指し協議中です。

●路線バスの石見川線が令和4年4月に廃線決定。それと同時に子どもたちの通学のためのスクールバス導入を軸に地域住民の代替えの移動手段をスタートしました。
この方法が確立できれば他の公共交通機関空白地域においても活用の横展開が期待されています。

地域の特徴に合わせた「きめ細やかな移動支援網」の横展開
坂が多く高齢者が進む本市で移動手段を確保するのが大きな課題です。

●南花台モビリティの横展開
南花台地区ですでに行われていた実証実験が下里地区でも行われ、令和4年4月から本格運行に向けて準備を進めています。

●地域住民による助け合いによる移動支援(移動手段を含めた生活支援サービスの「こ・こ・わ」美加の台など) 自家用車を移動支援で使用

●乗り合いタクシー
市内で地域住民の方々と第一タクシー様と連携している楠ケ丘地区の乗り合いタクシー(くすまる号)

●民間企業や市内社会福祉法人の所有車を地域を支える取り組み(移動支援)
みなと寮様のイズミヤ付近の移動支援が現在運用中。

●社会福祉協議会が入り地域の皆さんと仕組みを考える
社会福祉協議会の相談支援員(CSW及び生活支援コーディネーター兼務)が地域に入って地域の皆さんと一緒になって仕組みを考えていきます。

将来を見据えた自動運転
河内長野市において自動運転をモデルケースとして展開することは今後直面する地域課題の解決策に大いにつながると考えます。
南花台地区で行われている自動運転の取り組みが、市内へつながることを期待します。それと同時に府内3番目に広い本市を考えると市役所に行かなくても手続きができるサービスを多くしていくことが重要です。