ご挨拶「第五次総合計画がスタート。本市の未来の活路を開く!」

厳しい季節からうららかな季節となり、過ごしやすい時期となってまいりました。
私も皆さまのたくさんのご支援を賜り、元気に市民相談、議会活動と頑張っています。

さて、この3月議会は、河内長野市にとって大きな節目となる議会でした。
度重なる指定管理者制度の問題をはじめ、本市がこれから10年間進む方向を示した第五次総合計画に伴った平成28年度の事業などが盛り込まれており、重要案件も多く、審議が30日間に及びました。特に予算委員会では、審議が0時に及ぶこともあり、反対多数で否決されるとの状況もありました。難しい案件に対し、どのようなビジョンを持ち、どう判断するか、議員としても真価が問われる機会となりました。これからも皆さまに御恩返しができるよう「十年一剣を磨く」との精神で日々研鑽し、これからも頑張ってまいります。

この議会では指定管理者制度においてはチェック機能の形骸化が浮き彫りになりました。私も個人質問、予算委員会で言及いたしましたが、大事なことは、二度と市民に迷惑をかけないことです。特に市の施設所管課は「任して任せず(松下幸之助氏の名言)」の精神で現場に訪れ、「指定管理者に市が裏切られない信頼を積み重ねる行動」を続けることだと思います。
市はくろまろの郷での問題の原因究明を踏まえた議会からの再発防止の提言も踏まえ、指定管理者が健全で質の高いサービスを市民に提供していけるようかかわることです。これからもしっかり今議会で訴えたことは引き続き注視していきます。
いずれにしても、この4月より第五次総合計画がスタート致しました。本市が未来へ活路を開き、市民が活気溢れるまち、歳を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らせるまちになるよう、これからも全力投球で頑張りますので、よろしくお願い致します。

河内長野市健康日本一をめざして!
「歩くことで脳が活性化されます」
河内長野市は、ウォーキングがとても盛んな市の一つです。さまざまな効果があるウォーキングですが、歩くことで脳が活性化されると言われていますが、医学博士の米山公啓先生は3つの視点を上げられています。
1.歩くと下半身の筋肉を使います。下半身には全身の血液の3分の2が集中しているので、歩くと脳への血流量が上がり、酸素やエネルギーがしっかり脳へ運ばれます。
2.脳の神経細胞が刺激され、脳内ネットワークが促進され、認知症の予防になります。
3.セロトニンといった神経伝達物質が分泌され、心が落ち着きます。(pumpkin 歩くって楽しい!より)
米山先生は10分歩くことでも効果があるのでそれを習慣化へ第一歩にとアドバイス。気になる方は日常生活の中で取り入れてはいかがでしょうか。

皆さまの声がカタチに!

 ○ふるさと納税の礼金に空き家・空地等の清掃が追加されました。  ・・・空き家問題に対して、危険空き家防止と本市出身のかたとふるさとをつなぎ続けること、シルバー人材センターの業務の拡充といった観点で昨年9月議会にて質問・要望し、この4月からふるさと納税のメニューに追加されました。

 ○大矢船中町交差点付近にガードレールを設置して頂きました。  昨年10月に地域住民から下り坂で車のスピードが出やすく、以前も交通事故があったことや通学路でヒヤッとする場面もあったことからガードレールの設置の要望がありました。自治会の皆さまのご協力もあり、道路課に要望していました。この3月初旬に設置され、喜びのお声がありました。道路課職員の方にも感謝致します。

 ○美加の台1丁目地域でマンホールの修繕  車が通るたびに音が鳴るとのご相談。担当課に相談し、速やかに修繕して頂き、音が消えたと喜びのお声がありました。

要望していたもので予算化された主な事業

 ○放課後児童会の時間延長 ・・・多数の市民相談から昨年12月議会で質問、要望。18時から19時の時間延長で調整され、予算化。この夏開始予定で調整中です。
 ○地域ケア会議が充実した体制に ・・・地域包括ケアシステム構築においる医療介護連携をする上で、大変重要な機関である。このことは福祉教育常任委員会で訴えていましたが、H28年年明けに医師会、薬剤師会、歯科医師会をはじめ14の多職種団体で再構成され、介護保険として最高機関として再スタートしたことを確認しました。
 ○地域支援事業の担い手を育成する講座が28年度60か所予定 ・・・H27年9月議会で質問し、今年で59名の参加があったそうです。H28年度はさらに回数を増やしていく予定です。
 ○南花台中学校、石仏小学校のトイレが一部洋式にするための工事がこの夏予定  ・・・H26年12月議会等で質問・要望し、この予算委員会で確認致しました。

3月議会 一般個人質問ダイジェスト

件名1 指定管理制度の問題を二度と起こさないために。

質問 指定管理者が市を裏切ることは許されないと思ってもらえる関係をつくるには。

答弁 指定後も、施設所管課の職員が定期的に施設に赴き、指定管理者と双方の目的・目標について絶えず確認し合うなど、日ごろから円滑なコミュニケーションを図ることで、緊張感を保ちながらも信頼し合える関係づくりに努めることが必要であると考えている。

再質問 職員の責任、(特殊な)施設の理解を研修でする必要があるのでは。

答弁 新年度からは指定管理者を所管する部署による横の連絡会議等を行い、そこで指定管理者制度の内容の理解をより高めること、あるいはモニタリングの実施した結果の共有、方法論の共有、問題の共有を図りたい。

質問 庁舎内で施設所管課をチェックする機能が必要と考えるが、見解を問う。

答弁 内部監査は財政課など必要な観点を持った職員でチームを組み、チェックを行う。

質問 施設所管課が経営状態等悪化など早期介入するため財政のモニタリングの確立を急務と考えるが、見解を問う。

答弁 今回の事案を受けて、今後、財務や労務管理の状況等を評価項目に加えるなど、指定管理者の経営状況に対する財政のモニタリングという観点からも制度の充実を図りたい。

再質問 貸借対照表や損益計算書はみることは可能か。

答弁 財政課の職員であれば可能。さらに専門的な観点で、外部の専門家の目で見ていくモニタリングの導入も考えている。

質問 市民も含めた第3者委員会を設置し、各施設所管課と公開ヒアリングを実施すべきと考えるが、見解を問う。

答弁 より高度な専門性が要求される事案への対応と、市民目線でのサービス向上の両面から、財務や労務管理等の外部専門家の活用も含め、問題を早期に発見し、改善できる外部評価制度へと充実に努める。

要望 第三者委員会が入っているので、(財政面、経営だけに偏らず)前向きな評価や施設がどうあるべきか、そういった将来に対しての議論を前提。

件名2.地域包括ケアシステムの構築においての医療・介護連携について。

質問 医療体制の充実について。

(1)ブルーカードシステム(休日夜間病状急変時対応システム)の導入について
救急患者を速やかに医療施設に収容できない問題がある。その対策として、患者さんの医療情報を地域の診療所と病院が共有すること、夜間や休日等の急変時にも病院への搬送や受け入れの円滑化に役立てるブルーカードシステムの導入を関係各課が力を合わせて着実に推し進めてほしいと考えるが、見解を問う。
ブルーカードシステムとは?⇒病状急変リスクの高い患者の急変時に備え、夜間休日においても医療施設への円滑な搬送を可能とするため、患者情報をかかりつけ医と救急対応病院があらかじめ情報共有を行うもの

答弁 今後、医師会、消防本部、庁内関係課の参画により平成28年度中の事業実施に向けて協議、検討を進めたいと考えている。消防としても、救急搬送の時間の短縮、また救急車の適正利用、これらにつなげていきたいと考えている。

要望 医療介護の連携事業での先進的な取り組み。着実に進めてほしい。

(2)将来の医師の数を確保するために、市内臨床研修指定病院に勤務する研修医に対する補助制度の導入をすべきと考えるが、見解を問う。

答弁 市内では、大阪南医療センターが臨床研修指定病院として研修医の受け入れを表明。今後の医療体制の充実については、大阪府への要望や近隣市町村とも協力する中で研究したいと考えている。

質問 「かわちながの つながり・支えあい推進プラン」が策定方向だが、福祉に携わる方に地域包括ケアシステムを認知してもらえる内容になっているのか。
かわちながの つながり・支えあい推進プランとは?⇒市と市社会福祉協議会が車の両輪となって地域福祉の推進を図るべく、今回初めて市の地域福祉計画と市社会福祉協議会の計画等を一体的に策定しようとするもの。

答弁 用語解説やイメージ図を挿入するなど、よりわかりやすい計画にしたいと考えている。

質問 南花台スマートエイジング・シティ事業の医療・介護連携について。
(1)本市3師会の協力は得られているのか。得られているとしたら具体的には何か。

答弁 総合研究会へ医師会の代表者に出席を依頼し、今後の事業展開に向けて医療・介護分野における連携の可能性を模索している状況である。

要望 薬剤師会、歯科医師会の協力を得られるように連携をお願いしたい。

(2)地域包括支援センターの支所(ブランチ)機能の設置はどうか。

答弁 南花台についても住民による地域課題解決の仕組み構築を優先しながら、地域の実情に合わせて検討したいと考えている

(3)この事業で最終どのような形を描き、そのときに市は継続していくためにどのように支援しようと考えているのか。

答弁 行政と地域が一緒にまちの将来を考え続けながら、地域として自立したまちづくりが継続できるように、庁内関係各課による必要な支援を行っていく必要があると考えている。

件名3.交流人口の増加のために「持続可能な観光」の仕組みづくりを。

質問 ロゲイニング大会を市の名物に。そのための戦略は。

答弁 ロゲイニング大会は、好評であり、大会終了後も、大会当日に回ることのできなかったポイントを回るために、再度本市を訪れる参加者もおられ、交流人口の増加という面でも非常に適した事業。市の名物イベントとして定着するよう取り組みたいと考えている。
ロゲイニング大会とは?⇒主催者から提示された地図をもとにチームごとに作戦を立て、時間内にチェックポイントを回り得点を集めるスポーツであることから、自然や文化財が豊富な河内長野市の魅力を大いに発信できる事業。第1回目は昨年12月7日に開催。第2回目は今年11月13日予定。

平成28年度予算委員会から要望した主なもの

【産業活性事業】【転入・定住促進】
 ●費用対効果があるマラソン大会、奥河内ロゲイニング大会等の事業拡充の要望。
 ●多世代の居場所(サロン)づくりの推進を要望。
 ●中小企業支援、企業誘致、女性起業家への更なる支援の要望

【健康推進事業】
 ●健幸アップチャレンジ事業 ⇒参加数増加の取り組みと介護認定を受けていない(介護保険を払っている)市民へ参加アピールを要望。

【教育・子育て支援策】
 ●妊産婦健診事業として、双子以上の妊娠で無料検診5回上乗せを要望⇒前向きに検討。
 ●病児保育事業「ちびっこケアルーム」が南河内発で行われます。

【営農・就労支援】
 ●障がい児・者等の就労支援を目的とした就農促進事業の実施⇒高床式砂栽培で職域拡大の支援の要望。

【高齢者施策】
 ●公共交通を利用できない交通弱者をも考慮する地域総合交通会議の設置。とモックルバスの日曜日同伴割引の路線を曜日・時間帯の拡充の要望。