平成27年6月御挨拶

日頃より、多大なご支援をいただき、ますます元気に議員活動を頑張っております。
6月議会では、本市のみならず、いまや全国的に問題となっている孤立死対策、空き家問題が他の議員からも質問が集中いたしました。
孤立死の問題については、今議会に市民の皆さまから「孤立死(孤独死)防止条例の策定の請願書」が提出されました。私も福祉教育常任委員会において、紹介議員として、この請願書を提出された市民の方の思い、条例化することによるメリット、そして府内唯一孤立死防止関連の条例をしている(高齢者安否確認)池田市を紹介し、行政の意識・役割・対応のスピードを賛成討論の中でも理事者に訴え、請願書の趣旨が本会議で可決されました。
大阪府内で最も高齢化のスピードが速い市に数えられている河内長野市では、市が把握できない相当数の孤立死が発生していると考えられ、今後さらに増加する可能性があります。そのため孤立死を予防するための仕組み、地域コミュニティー力の強化が、さらに必要になってきます。引き続き、継続して取り組んでまいります。
議会後に、新しい正副議長が選出され、議会として新たに出発いたしました。
私は、昨年に引き続き予算常任委員会、福祉教育常任委員会、広報委員会の委員を務め、他の委員からのご推挙をいただき福祉教育常任委員会では副委員長を、広報委員会では委員長を拝命いたしました。重責に身が引きしまる思いと同時に、河内長野市の10年の方向を決める本年、本市が一歩前進するためにいっそう全力で頑張ってまいります。
皆さまにおかれましても、暑い日が続きますが、くれぐれも体調管理にはご留意いただき、いっそうのご活躍をお祈りいたします。

河内長野市健康日本一をめざして!
特定健康診断が行われるシーズンです。本市の受診率は、H25年度は目標50%に対し、39.1%(府内27.9%)。しかし、特定健診で早期に病状の徴候が見つかり、受診を勧められてもそのまま放置している一部の人もおられるのが現状のようです。
今回の議会質問で、肥満ではないが、血圧が高い方・血糖高値者の受診勧奨事業をしていただくことになりました。(正式には非肥満血圧高値者・血糖高値者受診勧奨事業)
健診で非肥満該当者であるが、血圧及び血糖が高値の人、かつ病院を受診していない加入者に対し、病院の受診勧奨を行う事業です。仕事等でなかなか受診できない理由があるかもしれませんが、症状が悪化する前に症状が軽い時に早期治療が重要です。それが健康寿命を延ばすことにつながります。

6月議会 一般質問報告

件名1 住み慣れた地域で健康で安心して暮らせるために。

要旨1 地域包括ケアシステム構築について。
  先の3月議会で全庁的に取り組むとのご答弁があったが、地域包括ケアシステム事業を進めるために全庁あげての定期的な会議体はあるのか。

 健康長寿部内4課と市医師会、社会福祉協議会等の地域団体と定期的な協議、検討を始めている。

要望 全庁的に定期的に会議を。外部委員による推進委員会(年に2,3回開催)その前に関係各課で事業について、ディスカッションを行う必要があるのではないか。v_img18

  推進委員会の前後で必要な時にやっていく。(総合政策課では)地域別計画において、地域包括ケアの課題がでてくれば、担当所管と調整する。

 協議体(地域の助け合い活動組織の連絡組織)を設置するための研究会、生活支援コーディネーター・協議体の設置・運営等のロードマップ(行程表)はどうなっているのか。

 H28年度に設置すべく、社会福祉協議会、地域包括支援センターを中心に、協議体の前身となる研究会を立ち上げ、コーディネーターの人選や設置、社会資源情報の調査整理等、協議体運営にかかわる運営の検討を進め、協議体設置に向けたロードマップを作成していきたい。

要望 協議体は、H28年度スタートで頑張っていただきたい。スタートし、協議体に参加したNPO団体などとディスカッションしていく。

 現在庁内プロジェクトチームで検討されているボランティアポイント制度において、ボランティアを通して総合支援事業の担い手作りの視点も含めて進められているのか。

v_img19 この制度は高齢者を初めとする多くの方々にボランティアを始めるきっかけづくりのためのもの。高齢者いきいき都市構想(地域包括ケアシステム構築含む)も念頭に置き、地域の支えて、担い手として活躍することで、いきがいをもっていただき、健康寿命延伸につながるもの。

 地域福祉のセーフティネットを構築する上で重要な役割を担うCSW(コミュニティソーシャルワーカー)の本市の現状と今後の課題について。

 中学校区に1名すつ7人をそれぞれ公民館、コミュニティセンターなどの配置している。一人当たりの活動の質的、量的な増加で、1人当たりの負担感が相当なものになってきている。

要望 CSWの役割が今後大きくなる。離職理由など現状把握も含め、質を落とさないための体制づくりをしっかりお願いしたい。

 市民の生活の質を守り、医療費抑制につながる糖尿病性腎症重症化予防事業を含めた生活習慣病予防事業を多面的に更に強化していく必要があると思うが見解を問う。v_img20

 糖尿病性腎症重症化予防事業は医師会などの関係機関の調整や(本市の)対象者が非常に限定的であり、本市ではさらなる研究が必要。また肥満でないが、血圧や血糖値がかなり高い人でかつ病院を受診されていない国保加入者に対し、早期に病院へ足を運んでもらうよう働きかける取り組みを実施する。

件名2 空き家対策について。

 先月空き家対策ガイドラインが定められ、市として現状にあった問題に対して何が出来るようになるのか。

 適切な管理がなされていない空き家に関し、市町村長が所有者を特定でき、指導等が行えるようなった。
 空き家の現状把握がいろいろな形でできるようになってきた。5月現在で水道の閉栓状況3577件ある。これは単身赴任や入院の方も入っていると思われるが、そのような形で把握できる。

 空き家バンク制度の課題と今後の戦略は。

 有効利用策を所有者等に提案しながら空き家対策を取り組んでいく。v_img21

要望 数年前に働く世代が本市に移住してきたが、地域の受け入れが心配であったと。高槻市樫田地区では、所有者と移住希望者、地域の自治会と三者で面談し、空き家の案内や移住への不安をサポートしている。費用助成制度も要望したい。

 助成制度を持つ南海不動産と都市創生課が勉強会をしている。なにかそういう政策で若い人が河内長野に住んでいただくように取り組んでいく。

件名3 更なる観光政策の強化について。「くろまろの郷」の魅力に差別化を。

 7月オープン予定の地産地消レストランでは人気メニューが勝負と思うが見通しはどうか。
 7月18日地産地消レストランのオープンにより施設のグランドオープンになる。地元屋さんをメインとした創作料理のビュッフェスタイルを提供し、常時30種類程度のメニューを用意する予定。目の前で調理するアイランド型キッチンを配し、v_img22
視覚的にもおいしいレストランを運営予定。近隣の類似施設との差別化をめざし、収穫体験のできる交流農園の開設、お土産物開発の事業などを展開していく。
要望 ご婦人、お子様連れをターゲットに。

  犬や猫などペットを飼う人も訪れ、ドックランなどのイベントができるスペースを造れば集客力アップにつながると考えるが見解を問う。

 近年大きなニーズがあるのは認識している。ドックランは施設整備に一定の面積が必要なため難しい。しかし、ペットを連れて、当施設に訪れるよう十分配慮した施設整備を行っていく。JAの直売所やビジターセンターはご遠慮いただくが、テラスまでは入っても結構ではないかと思っている。

 観光シーズンなど期間限定で本市の観光地をつなぐ周遊バスの運行を提案するがどうか。

 周遊バスはH22,23年度に実験的に実施したが集客が見込めず、事業を断念。
 小型のバスにするとか、今もやっているシャトル型のバス、規模を縮小し工夫すれば決してできなくはないと思っている。

要望 本市はこれから交流人口の増加が大事である。例えば桜シーズンであれば日時限定で歓心寺⇒くろまろの郷⇒市内温泉はどうか。食事やお土産を買う場所がくろまろの郷で解消されるので要望とする。